2006年に禁忌・原則禁忌の追加された薬品

●2006年9月付けでノバルティスファーマのシンメトレル錠50mg、100mg、細粒禁忌に『透析を必要とするような重篤な腎障害のある患者』が追加されました。(2006.10.24更新)
警告
1. 「A型インフルエンザウイルス感染症」に本剤を用いる場合
(1) 本剤は、医師が特に必要と判断した場合にのみ投与すること。
(2) 本剤を治療に用いる場合は、本剤の必要性を慎重に検討すること。
(3) 本剤を予防に用いる場合は、ワクチン療法を補完するものであることを考慮すること。
(4) 本剤はA型以外のインフルエンザウイルス感染症には効果がない。
(5) インフルエンザの予防や治療に短期投与中の患者で自殺企図の報告があるので、精神障害のある患者又は中枢神経系に作用する薬剤を投与中の患者では治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。

2. てんかん又はその既往歴のある患者及び痙攣素因のある患者では、発作を誘発又は悪化させることがあるので、患者を注意深く観察し、異常が認められた場合には減量する等の適切な措置を講じること。
3. 本剤には、催奇形性が疑われる症例報告があり、また、動物実験による催奇形性の報告があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.透析を必要とするような重篤な腎障害のある患者
〔本剤は大部分が未変化体として尿中に排泄されるので、蓄積により、意識障害、精神症状、痙攣、ミオクロヌス等の副作用が発現することがある。また、本剤は血液透析によって少量しか除去されない。〕
=赤字は今回追加部分

2. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦
3. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
【用法及び用量に関連する使用上の注意】
1.本剤は大部分が未変化体として尿中に排泄されるため、腎機能が低下している患者では、血漿中濃度が高くなり、意識障害、精神症状、痙攣、ミオクロヌス等の副作用が発現することがあるので、腎機能の程度に応じて投与間隔を延長するなど、慎重に投与すること。
〈参考〉クレアチニンクリアランスと投与間隔の目安 クレアチニンクリアランス(mL/min/1.73m2):投与間隔(100mg/回)
>75 :12時間
35〜75:1日
25〜35:2日
15〜25:3日
注)上記は外国人における試験に基づく目安であり、本剤の国内で承認されている用法及び用量とは異なる。
=赤字は今回追加部分


2. 「脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善」に本剤を投与する場合、投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与12週で効果が認められない場合には投与を中止すること。

3. 「A型インフルエンザウイルス感染症」に本剤を投与する場合
(1) 発症後に用いる場合
発症後は可能な限り速やかに投与を開始すること(発症後48時間以降に開始しても十分な効果が得られないとされている)。また、耐性ウイルスの発現を防ぐため、必要最小限の期間(最長でも1週間)の投与にとどめること。
(2) ワクチンの入手が困難な場合又はワクチン接種が禁忌の場合
地域又は施設において流行の徴候があらわれたと判断された後、速やかに投与を開始し、流行の終息後は速やかに投与を中止すること。
(3) ワクチン接種後抗体を獲得するまでの期間に投与する場合
抗体獲得までの期間は通常10日以上とされるが、抗体獲得後は速やかに投与を中止すること。
(4) 小児に対する用法及び用量は確立していないので、小児に投与する場合は医師の判断において患者の状態を十分に観察した上で、用法及び用量を決定すること。

●2006年10月付けで武田薬品のタケプロン錠15、タケプロン錠30、タケプロンOD錠15、タケプロンOD錠30、ランサップ400、ランサップ800禁忌に『硫酸アタザナビルを投与中の患者』が追加されました。(2006.10.20更新)
禁忌(次の患者には投与しないこと)
1. 本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者
2. 硫酸アタザナビルを投与中の患者=赤字は今回追加部分
併用禁忌(併用しないこと)
硫酸アタザナビル(レイアタッツ) =赤字は今回追加部分
硫酸アタザナビルの作用を減弱するおそれがある。
本剤の胃酸分泌抑制作用により硫酸アタザナビルの溶解性が低下し、アタザナビルの血中濃度が低下することがある。

(注:硫酸アタザナビル=商品名レイアタッツカプセル=HIVプロテアーゼ阻害剤)
(併用により、アタザナビルのAUCが94%、Cmaxが91%低下の報告がある。Pharmacotherapy;26:341-6,2006)

●2006年8月付けで大日本住友製薬のハロマンス注50mg/ハロマンス注100mg や ヤンセン ファーマのネオペリドール注50/ネオペリドール注100であるハロペリドールデカン酸エステル禁忌に『アドレナリンを投与中の患者』が追加されました。(2006.8.17更新)
禁忌(次の患者には投与しないこと)
1. 昏睡状態の患者〔昏睡状態が悪化するおそれがある.〕
2. バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者〔中枢神経抑制作用が増強される.〕
3. 重症の心不全患者〔心筋に対する障害作用や血圧降下が報告されている.〕
4. パーキンソン病の患者〔錐体外路症状が悪化するおそれがある.〕
5. 本剤の成分またはブチロフェノン系化合物に対し過敏症の患者
6. アドレナリンを投与中の患者〔「相互作用」の項参照=赤字は今回追加部分
7. 妊婦または妊娠している可能性のある婦人
8. テルフェナジンまたはアステミゾールを投与中の患者〔QT延長,心室性不整脈を起こすおそれがある.〕
相互作用
併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等:アドレナリン(ボスミン)=赤字は今回追加部分
臨床症状・措置方法:アドレナリンの作用を逆転させ,重篤な血圧降下を起こすことがある.
機序・危険因子:アドレナリンはアドレナリン作動性α,β-受容体の刺激剤であり,本剤のα-受容体遮断作用により,β-受容体刺激作用が優位となり,血圧降下作用が増強される.

●2006年7月付けで帝人ファーマのラキソベロン錠禁忌が『急性腹症が疑われる患者』へ拡大されました。(2006.8.17更新)
禁忌(次の患者には投与しないこと)
1. 急性腹症が疑われる患者[腸管蠕動運動の亢進により、症状が増悪するおそれがある。]
2. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者 =赤字は今回追加部分

●2006年7月付けで帝人ファーマのラキソベロン液禁忌が『急性腹症が疑われる患者および腸管に閉塞のある患者又はその疑いのある患者』へ拡大されました。(2006.8.17更新)
禁忌(次の患者には投与しないこと)
1. 急性腹症が疑われる患者[腸管蠕動運動の亢進により、症状が増悪するおそれがある。]
2. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
3. 腸管に閉塞のある患者又はその疑いのある患者(大腸検査前処置に用いる場合) [腸管蠕動運動の亢進により腸管の閉塞による症状が増悪し、腸管穿孔に至るおそれがある。]
=赤字は今回追加部分
【重要な基本的注意】
1. 本剤を大腸検査前処置に用いた場合、腸管蠕動運動の亢進により腸管内圧の上昇を来し、虚血性大腸炎を生じることがある。また、腸管に狭窄のある患者では、腸閉塞を生じて腸管穿孔に至るおそれがあるので、投与に際しては次の点を留意すること。
(1) 患者の日常の排便状況を確認し、本剤投与前日あるいは投与前に通常程度の排便があったことを確認してから投与すること。
(2) 本剤投与後に腹痛等の異常が認められた場合には、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、適切な処置を行うこと。
2. 自宅で本剤を用いて大腸検査前処置を行う際には、副作用があらわれた場合に対応が困難なことがあるので、ひとりでの服用は避けるよう指導すること。

3. 本剤を大腸検査前処置に用いる場合は、水を十分に摂取させること。

●2006年5月付けで万有製薬のクリキバシン200mgカプセル禁忌に『マレイン酸メチルエルゴメトリン及びマレイン酸エルゴメトリンを投与中の患者を投与中の患者』が追加されました。(2006.8.17更新)
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. シサプリド、トリアゾラム、ミダゾラム、アルプラゾラム、ピモジド、酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、マレイン酸メチルエルゴメトリン及びマレイン酸エルゴメトリンを投与中の患者
3. リファンピシンを投与中の患者
4. 臭化水素酸エレトリプタン及びアゼルニジピンを投与中の患者
5. アタザナビルを投与中の患者
6. バルデナフィルを投与中の患者
【併用禁忌】(併用しないこと)
1. 薬剤名等 :シサプリド(アセナリン、リサモール)、 トリアゾラム(ハルシオン等)、 ミダゾラム(ドルミカム)、アルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス等)、ピモジド(オーラップ)、酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン(カフェルゴット)、メシル酸ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴット)、マレイン酸メチルエルゴメトリン(メテルギン)、 マレイン酸エルゴメトリン(エルゴメトリン)
臨床症状・措置方法:これらの薬剤の代謝が抑制され、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象 (不整脈や持続的な鎮静等) が起こる可能性がある。
機序・危険因子:CYP3A4に対する競合による。
2. 薬剤名等 :リファンピシン(アプテシン、リファジン、リマクタン等)
臨床症状・措置方法:本剤の代謝が促進され、血漿中濃度が1/10以下に低下するとの報告がある。リファンピシンの投与を受けた患者に本剤を投与する場合には、少なくとも2週間の間隔を置くことが望ましい。
機序・危険因子:リファンピシンがCYP3A4を誘導することによる。
3. 薬剤名等 :臭化水素酸エレトリプタン(レルパックス)、アゼルニジピン(カルブロック)
臨床症状・措置方法:これらの薬剤の代謝が阻害され血漿中濃度が上昇するおそれがある。
機序・危険因子:本剤のCYP3A4阻害作用により、これらの薬剤のクリアランスが減少する。
4. 薬剤名等 :アタザナビル(レイアタッツ)
臨床症状・措置方法:本剤とアタザナビルともに高ビリルビン血症が関連している。現在、この併用に関する試験は行われていないので、アタザナビルとの併用は推奨されない。
5. 薬剤名等 :バルデナフィル(レビトラ)
臨床症状・措置方法:本剤800mg 1日3回反復投与時に、バルデナフィル10mgを空腹時単回投与した場合、バルデナフィルのAUC及びCmaxが単独投与時と比較して、それぞれ16倍及び7倍に増加し、t1/2が2倍に延長したとの報告がある。
機序・危険因子:本剤のCYP3A4阻害によりバルデナフィルのクリアランスが減少する。=赤字は今回追加部分
【効能又は効果】
○後天性免疫不全症候群 (エイズ)
○治療前のCD4リンパ球数500/mm3以下の症候性及び無症候性HIV感染症
【用法及び用量】
通常、成人にはインジナビルとして1回800mgを8時間ごと、1日3回空腹時 (食事の1時間以上前又は食後2時間以降) に経口投与する。単独投与、若しくはHIV逆転写酵素阻害剤との併用投与のいずれにおいても通常量を用いる。なお、患者の肝機能により減量を考慮する。 また、腎石症の発現を防止する目的で、治療中は通常の生活で摂取する水分に加え、さらに24時間に少なくとも1.5リットルの水分を補給すること。
【用法及び用量に関連する使用上の注意】
1. 本剤は「用法及び用量」の記載に従って服用すること。本剤の使用法を必要以上に変更、又は中止するとHIVの耐性化の促進や副作用が発現するおそれがある。
2. ジダノシン (カプセル剤を除く) と併用する場合には、2時間以上の間隔をあけて空腹時 (食事の1時間以上前又は食後2時間以降) に投与すること。

●2006年1月付けで日本ベーリンガーインゲルハイムのペルサンチン注射液/ペルサンチン錠12.5mg/ 錠25mg/錠100mg/150mg Lカプセル併用禁忌に『アデノシン(アデノスキャン)』が追加されました。(2006.1.20更新)
【併用禁忌】(併用しないこと)
薬剤名等:アデノシン(商品名:アデノスキャン)
臨床症状・措置方法
完全房室ブロック、心停止等が発現することがある。本剤の投与を受けた患者にアデノシン(アデノスキャン)を投与する場合には少なくとも12時間の間隔をおく。もし完全房室ブロック、心停止等の症状があらわれた場合はアデノシン(アデノスキャン)の投与を中止する。
機序・危険因子
本剤は体内でのアデノシンの血球、血管内皮や各臓器での取り込みを抑制し、血中アデノシン濃度を増大させることによりアデノシンの作用を増強する。

●2006年1月付けでノバルティスのネオーラル内用液/ネオーラル10mgカプセル/ネオーラル25mgカプセル/ネオーラル50mgカプセルおよびサンディミュン内用液/サンディミュン25mgカプセル/サンディミュン50mgカプセル/サンディミュン注射液禁忌に『ロスバスタチンを投与中の患者』が追加されました。(2006.1.17更新)
禁忌(次の患者には投与しないこと)
1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 妊婦、妊娠している可能性のある婦人又は授乳婦
3. タクロリムス(外用剤を除く)、ピタバスタチン、ロスバスタチン、ボセンタンを投与中の患者
=赤字は今回追加部分
〔注:ロスバスタチン=アストラゼネカ社の HMG−CoA還元酵素阻害剤クレストール錠 (2005年3月収載、4月発売)〕
150〜400mg/日のシクロスポリンを投与中の心移植患者に、ロスバスタチン10mg/日 を10日間併用で、シクロスポリン血中濃度に影響は無かったが、ロスバスタチン血漿中濃度が、健康成人に単独反復投与した時に比べて上昇した(Cmax 10.6倍、AUC(0〜24hr)7.1倍 )との報告がある。 




前年に追加された禁忌の情報